「カラーレシピ」 1 はらだ

技術はたしかだが無愛想で喧嘩っ早く、指名がつかないスタイリストの笑吉。ビラ配りの最中に暴言を吐いてきたムカつくイケメンを殴り倒したら、なんと相手は同じ店で働くことになる1個年上のスタイリスト・福介だった。
腕より口のうまさで指名を集める福介は、生真面目な笑吉とは水と油。そのうえ、酔った福介の変態行為に付き合わされそうになり、笑吉のイライラは最高潮に。

そんななか、笑吉の身の回りでは気味の悪いストーカー行為が頻発するようになる。数少ない常連客・鬼原から笑吉がアプローチを受けていたことを知った福介は、笑吉に気をつけろと忠告するが、嫌がらせはエスカレートしていく。


ツンツンしてても根は素直な笑吉と、笑顔の裏で腹に一物抱えていそうな福介。

水と油ということは、互いの長所で短所を補い合えるいいライバルでもあるわけだけど、はらださんの漫画なんだからどんなトラップが隠されているかわからない。

意地悪かと思えば、やさしい言葉をささやく福介の本心がまったく読めなくて、笑吉といっしょに翻弄されっぱなし。
この笑顔に騙されないぞ〜〜〜〜!!!と心して読んだにも関わらず、福介の飴と鞭と鬼原さんのキモチワルさがじつに巧妙で、まんまと手玉にとられてしまった。

くそー、またしてもはらださんの思うツボだわ!

 

本筋とは直接関係することのない、美容院の雑務やスタイリング技術についても、しっかり調べたうえで描かれているのがまた、ポイント高い。技術職でありながらサービス業である美容師さんたちの苦労がしのばれて、お仕事漫画としてもじゅうぶん楽しめます。

 

一見、笑吉が罠に絡めとられたかのようだけど、不思議と後味は悪くないのは、笑吉がそう簡単には壊れそうもないからだろう。

福介がこれほど笑吉に執着するのは、どうしたって笑吉が自分のものにはならないことを知っているからこそ。どれだけ他人に非情になろうがきっと、福介は笑吉が笑吉でなくなるようなことはできないんじゃないかと思うんだけど…その辺は第2巻いこうご期待!か。

 

エピローグの掌編「鬼原さん」がまた、孤独な男に手向けられた一輪の花のようにすばらしい。

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