「月に吠えらんねえ」 5 清家雪子

ホモじゃねえかああぁぁぁ!!!

ぜえ、はあ。すみません、取り乱しました。

 

いやまさか、私の腐った脳が見せる幻想かもしれないと何度も頭を打ちふるったけど、夢じゃなかった。いったいどこからが現で幻か、肥大化した朔くんの妄想に呑みこまれて判然としないけれど、巻末最後の4コマ漫画だけは夢じゃない。

ここに描かれている感情は、ほかならぬ恋心だろう。

早く終わってほしいのに、ずっと続いていてほしい。はじめて知るややこしい感情。これを恋と呼ばずして、何と呼ぶ。

 

蛍祭りの夜、白さんは朔くんに「僕らは今 どういう関係なんだろう」と問うた。

己の性もかたちも見失いかけている朔くんは、混乱のあまりその問いに答えることすらままならず、お得意の妄想を爆発させるのだが、この夜の彼らにはたしかにこれまでにない親愛で結ばれていた。

しかし、この夜、朔さくんの隣にいたのは、果たしてほんものの白さんだったのかどうか。


ただ、そうして知った愛すら、朔くんを浮世にとどめる重石になりそうもない事実に、ひたひたと何かが迫ってくるのを感じる。

一点の染みもゆるさない。その潔癖なまでの詩への信奉こそが、彼を追い詰めてゆく。

 

生きていくことは、矛盾を抱え込んでいくこと。汚れてゆくこと。そういう自分を許すこと。

それを許せないなら、もはや生きてはいけない。それでも、詩は彼に肉体の奴隷となることを許さない。

うつくしく狂いゆく、そのおぞましさに惹きこまれる。

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