本棚パズル

連休2日目は寝て終わってしまった…!

 

先週、何を思ったのか大がかりな本棚の整理に着手してしまい、本棚3本+半分を使って収納しているBL漫画を夜な夜な並べ直していた。

本棚の整理はパズルゲームのようなもの。あっちを出してこっちを入れて、そっちじゃうまくおさまらないからあっちを入れて、の繰り返し。いちどに全部ひっくり返すと大変なことになるので棚ごとに移動させていたものの、最終的にはほぼ総入れ替えすることになってしまった。

 

それでも、時間をかけただけあって、わりと納得のいく棚が組めたかな!

BLの場合は1巻完結が多く、少年漫画みたいに「スポーツ」や「ファンタジー」といったジャンルごとに分けられない。なので、基本的には作者別に並べて、そのなかで作風の似てる(と私が勝手に思っている)ものを近くにしている。

本棚三本をセンシティブ・少女漫画寄り、王道BL、個性派・アダルト寄りとおおまかにわけているんだけど、そうするとなんとなく出版社でも分かれていくのがおもしろい。

 

内訳はこんな感じになりました。

 

【センシティブ棚】

レーベル: ルチル・旧装丁のディアプラス・CRAFT・HertZ・Canna

主な作家: 藤たまき、雁須磨子、依田沙江美、京山あつき、木下けい子、館野とお子、平喜多ゆや、今市子、高井戸あけみ

 

けなげで可憐な花のごとき見た目に反して、恋する痛みやせつなさも感じさせる棘を持つ。

それがセンシティブ。少女漫画のエッセンスがぎゅっとつまっていて、何度読んでも新鮮なときめきがある。

はからずもベテランさんが多い棚になったなぁ。寡作な作家さんが多いぶん、よりいっそう大切に味わわなければ!というになるのかもしれない。笑

ARUKUさんや明治カナ子さんも、私のなかでは「センシティブ」に分類されるのでこの棚に収めています。ARUKUさんは抜群に個性的だし、明治さんにはエロ漫画の素養もあるけれど、両者とも作中に独特の翳りを孕んだ表現やはっと胸をつかれるような言葉がちりばめられていて、そこがすごく少女漫画だな〜と感じる。

詩情を感じさせる表現、というのも「センシティブ」の一要素かもしれません。

最近の作家さんだと、四宮しのさん、三崎汐さん、絵津鼓さん、文乃ゆきさんあたりも大変よいセンシティブ。

小松さんや高津さんといったカンナから登場した気鋭の新人作家さんたちにも期待が膨らみますが、寡作の呪いも脈々と受け継がれているようなので(笑)、とにもかくにも2作目を読めることを願う日々です。

 

【王道棚】

レーベル: BBC・シエル・新装丁のディアプラス・ガッシュ・Chara・drap

主な作家: 中村春菊、夏目イサク、日高ショーコ、鈴木ツタ、高永ひなこ、宝井理人、おげれつたなか、雨隠ギド、腰乃

 

みんな大好き「このBLがヤバい!」で上位ランキングされる作家さんの棚。

絵うまい!おもしろい!!萌える!!が三拍子そろった萌えの殿堂。

シエルコミックスってあらためて数えてみるとほとんど持ってなかったんですが、それでも、私のBL漫画入門は羽海野チカの推薦帯がきっかけで読んだ「純情ロマンチカ」なので、中村春菊先生は外せません。

純愛エゴイストで「年下攻め」なるものを知ったことが、私のその後の腐人生を左右したといっても過言ではない。めちゃくちゃ意地っ張りなくせしてじつはすごくけなげ、というツンデレの王道を突き進む上條先生に萌えまくり、大学の近所の書店で既刊全巻買いしたのがすべてのはじまり。

ほかにも、この棚の作家さんの漫画にはキャラ萌えさせられたものが多いですね〜。

「恋する暴君」の宗一にいさん、「憂鬱な朝」の桂木、「テンカウント」の城谷さん、「悪人を泣かせる方法」の鷹尾などなど。(趣味がもろばれだ!)大ヒットを生むには、キャラクターの魅力が不可欠なのだなと実感しました。

個人的萌えツボのど真ん中作家さんであるカシオさんや山田二丁目さん、山本小鉄子さんや倫敦巴里子さん、夏水りつさんといったラブコメの名手たちもこの棚。エンゾウさんや鈴木ツタさんら、カバー下やあとがき漫画でも笑わせてくれる作家さんも多く、サービス精神に頭が下がります。

 

【アダルト棚】

レーベル: オペラ・麗人・BBC・onBLUE・東京漫画社

主な作家: 中村明日美子、ヨネダコウ、ヤマシタトモコ、草間さかえ、寿たらこ、鳥人ヒロミ、SHOOWA、彩景でりこ、はらだ

 

onBLUEと東京漫画社はどの棚にもまんべんなく収まっているんだけど、割合的にはここが多めかな。

こっちも負けじと人気作家さんばかりなので、王道棚とどうちがうの?と問われると説明が難しいのですが…個人的な感覚では、王道棚より「とがった作風」や「毒を含んだ表現」をもつ作家さんを並べたつもり。

絵柄も青年誌寄りなので、3本中いちばん「濃い」イメージ。心なしか背も黒っぽい本が多い。笑

痛みやトラウマを描く作品も多い、という点ではセンシティブ棚に通じるものもあるものの、こちらの棚ではそうした痛みや苦しみが背徳感やエロスへ通じるところが「アダルト」な雰囲気を醸し出しているのだと思う。

ビーボーイGOLDや麗人のコミックスは問答無用でこの棚なので、エロさではぶっちぎり!と確信していたんだけど、最近はBLコミックス1冊あたりのエロの含有量が上昇傾向にあるので、意外に王道棚といい勝負かもしれない。

それでも、いわゆる「JUNE」を感じさせる、淫靡さ・妖艶さでは他の追随をゆるしません。

 

 

ひととおり分類してみて、意外に置き場に困ったのがトーテムポールさんだった。

王道というには個性的すぎる絵柄…しかし、アダルトと呼ばうにはまっとうで健全なお仕事漫画。結局、オペラが多い「アダルト棚」に収めたものの、やはりそれぞれ異なる作品をひとつのジャンルとしてくくるのは難しい。

むしろ、こうして既存の枠から飛び出す作品が出てくるからこそ、BLはおもしろんでしょうね。

そういやこんな本も持ってたな〜とあらためて読みふけったりもして、ついつい夜更かししてしまったけど、その分完成したときには達成感でいっぱいでした。

 

これからも「こんなのどこに入れればいいんだよ!?」と頭を抱えてしまうような、唯一無二の個性を持つ漫画がどんどん出てきてほしい。でもそうなると、なんとか本棚3本に収まった漫画がまたあふれ出してしまう。

どちらにしても、しあわせな悩みはまだまだ尽きそうもありません。

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