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    「こういうときにそうくるか」 五百香ノエル

    攻めのダニエルが、ほんっとにイヤな奴!

    初心な珠紀を散々弄んで捨てた挙句、気まぐれに再び姿を現して、またも珠紀を現地妻のような手軽さで扱う。BLではどんな傍若無人も愛の名のもとに還元されるのが常だけど、ダニエルは徹頭徹尾、珠紀を遊び相手以上のなにものともみなしていない。
    いくら金髪碧眼のエリートだからってこんなろくでなしのどこがいいんだ、珠紀よ目を覚ませ!!と憤りつつ読んだが、恋愛なんて傍からみれば、えてしてそんなものかもしれない。

    ボロボロになるとわかっていながらも、相手に身も心も捧げずいられない珠紀のダメンズウォーカーっぷりに、「流しの下の骨」(江國香織)のしま子ちゃんを思い出す。ふと「ああ、そういやこれも「流しの下〜」と同じ、家族の物語だな」と思ったら、すとんと腑に落ちた。
    珠紀はかつてダニエルとの恋愛で、いろんなものを失い、彼自身も傷を負った。
    癒える日など来ないと思えた深い傷だったが、2年という月日をかけて、珠紀と彼の家族は失ったものを取り戻した。珠紀という人間を支え、励まし、ときに枷となりながらも、彼が前に踏み出すための背中を押してくれたのもの。それは恋人ではなく、家族だったのだ。
    この本はたしかにBLだが、珠紀と彼の家族の物語としての側面が強い。

    ダニエルが己の傲慢さを改悛するのではなく、珠紀自身が幼いころの純真さをかなぐりすて、たくましく成長することで、対等に並び立つ道をみつけたのが新鮮だった。
    純愛志向の強いBLにおいては、まさに「そうくるか」と思わせる結末。でもたしかに、無垢でいることばかりがうつくしさじゃないだろう。ふたりの恋にはまだ一山も二山もありそうだけれど、これはこれで大団円かな。
    揺らぐことのない「帰る場所」を見つけた珠紀はきっと強い。
    ダニエルが振り回される日も遠くないと思わせる、ラストシーンの一言ににやりとしてしまう。
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