白泉社’80s

「バジル氏の優雅な生活」の幕切れは「え、これ最終巻?」な潔さだった。
これ、単行本にまとまらなかった回とかあるんじゃ…でも、もとから読みきり形式だったからどこで終わろうがかまわないっちゃあ、そうなんだよな。
ルイくんのおっきくなった姿を見たかったなあ。

今週は「摩利と真吾」を読んでいた。最後11巻から13巻くらいまでは怒涛で、自分の読み進む速度がもどかしいくらい。ずっとロン毛だった摩利が、最後髪を短くして登場したときにはおもわず「ひょー!かっこいー!」と声を上げてしまった。
どうも私は男の人の髪が伸びたり縮んだりするのに弱いらしい。桑田乃梨子著「豪放ライラック」でも、ラストシーンでオンちゃんの髪が伸びていたときにはかなり興奮した。まあ、カバーをめくった下にオンちゃんの半裸があったときにはもっと血が騒いだけど。

しかし、80年代白泉漫画の気高さよ!「摩利と真吾」でもすごくストイックに互いの関係を模索する二人の姿に胸打たれた。そしてそれでも、突然さしはさまれる空中ブランコシーンにはど肝を抜かれた。二人の絆を象徴する大真面目なシーンなんだけど、やっぱり噴出してしまう。この迸るイマジネーションたるや!

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    有閑貴族を夢見る

    先輩の結婚式の二次会にいったり、鍋納めしたり、花見したり、春物買ったり、傘買ったり(すでに3本ほど失くしました…)。年度始めって物入り!今月やばいなあ。

    「バジル氏の優雅な生活」がうらやましい。
    バジル氏は英国の有閑貴族で、大した仕事もせずに使用人たちを潤し、遊興に興じている。甲斐性もあるし、機知に富む。こんな人がご主人なら、召抱えられても良いかもしれない。
    なにか読むたびに、年甲斐もなく他人の職業に憧れてしまう。
    二次会では先輩たちに飲み物のおかわりをついで貰ってた気の利かなさでは、あっちから願い下げだろうがな。その点、バジル氏に拾われ召使いとなったフランス人少年ルイくんなんてもはやあうんの呼吸だ。相手をたてるとか、以心伝心とか、自分からもっとも遠い世界…しかしこれがクリアできないことには召使は不可能みたいだ。

    個人的には、いつか成長したルイくんがバジル氏のパートナーとなるに違いないと踏んでいる。

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      プロフェッショナル

      プロフェッショナルって心底面白くて刺激的な番組だな。今日はハイパーレスキュー隊員の方なんだけど、すでに顔つきがただものじゃない。ひとつのことで何かを知ってしまった(その人が望んだことだろうとそうでなかろうと、かつて望んだ以上に、否応なく。)人の顔って朝の湖面のような静かさだ。冷静な頭と熱い心ってこういうことか?興奮と情熱は違うんだな。私はいつも興奮ばかりだ!積み重ねられた情熱だけが約束を果たすものなんだろう。

      「あきらめないこと」が大切なんて、もうこの年になってはちょっとやそっとじゃ信じないけど、この人の「あきらめない」はあまりに現実で恐いほどだった。

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        花は桜木、男は…

        散る桜を惜しんで中央線縦断ブクオフツアーを決行した。
        私の暮らす町の桜はこの2日でほとんど散ってしまった。あっという間だったなあ、去年はもっともっと長いこと咲いていた気がするのに。
        東京の淋しいところは、雲雀の声がしないことだ。つくしやたんぽぽなんかもあまり見ることがない。春の午後はいつも、あまりの空の高さに気が遠くなる思いがしたもんだ。雲雀のもっと上を飛ぶ飛行機の音、それに乗ってどこかへ行く人、どんなにいい天気でも教室のなかで勉強している自分、でも日の下で畑仕事してる人も居る。絶え間ない川のせせらぎ。まだ、川べりに住んでた中学生の頃のこと。

        収穫は上々で、成田美名子や清水玲子や川原泉をごっそり買ってくる。これからねちねち読むのだ。

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          瞠目!!

          こ、これは…!木原さんの本領発揮。
          「ヤクザとネバーランド」以来、久しぶりに目ん玉転がり落ちるかと思う瞠目シーンが。

          これはもう、エスとか鬼畜とかいう位相じゃないよな。
          圧倒されたけど、なぜか打ちのめされる類のものではなかった。木原さんて絶妙な距離感があるから、いつも絶望しはしないんだよなあ。

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            かーら教授にご指南乞う。

            仕事の方でも追い込みで忙しくしていて書きそびれてしまった。
            「人生とは恥をかくことだ」を念じながら過ごした1週間だった。どたばたしてくると、自分の要領の悪さに落ち込む。落ち込んでいる後ろ向き加減にさらに落ち込み…これじゃ無限ループだよ、と諦める。フェアな仕事がしたいと、それだけなんだけどな。

            もやもやするなかでも、これ読んでる間は無心だった。
            新書判で読んだ。なかでも3巻はご高説極まれりでどの話にもうるうるきてしまい、通勤電車で涙腺閉じるのに必死だった。生きるための底力にたけ、いざとなれば汚い手も遠慮なく使うヒロインたちの垣間見せる、高潔さよ!
            たとえば、柚子さんちに史緒さんと和音さんがお泊りで勉強会するエピソード。庶民出の柚子の家族からあたたかい歓迎を受けて2人はうらやましがる。そこでふと、柚子は自分にとってはあたりまえである家族の存在が、史緒や和音には得られないものであることに気づく。柚子は「少し心が痛んだが、言葉には出さなかった」。
            わずか5コマに秘められた想いが、胸に迫る。
            柚子は、史緒や和音と比べれば「持たざる者」であるはずだった自分が、じつはその反面では「持てる者」であったことに気づく。そして、ただそのことを心のうち留めた。家族のかけがえなさも、史緒や和音が抱えるさみしさも。声高に伝えなくても、自分がきちんとわかっていればいいことだったからだ。

            本当に大切なことっていつも、言葉にできないことばかりだろう。

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              青春の覗き穴

              宝塚の合格発表が中継されてましたな!
              いいな〜すてきだな〜喜び泣きの新入生も、もらい泣きの先輩たちも。みんなとっても奇麗なんだもの。ああ、舞台を観にいってみたい。

              そして、男の子たちは選抜。どっちも大好き。野球のルールいまだよくわからないけど、甲子園だけは欠かさず見る。このとしになっても、高校球児だけはなぜか、仰ぎ見てしまう。

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                こんなの読んだ

                昨日の買った本は高打率だった!どれもこれもおもしろかった〜


                愛の深さは膝くらい (花音コミックス)

                愛の深さは膝くらい (花音コミックス)

                いや〜やっぱり依田沙江美。のほほんと軽やかでありながら、冴えた切り口。

                なにがなんでも年下攻めなので、先生×生徒って苦手なのだけど、昴の思春期っぷりにはぐっときた。なんて恥ずかしい、でも愛い奴め!とばたばたしてしまう自意識過剰さ。
                それを見守る先生の目が、無自覚に「大人」の目線なところもすてき。かつて自らも通ってきた時間へのいとおしさと、どうしようもない距離。最後の先生の独白にはそれがくっきりとでていて、じ〜んとした。
                漫画って、読み始める頃は誰しも昴側だったはずなのに、自分はもう先生側なんだな。こうして随分遠くまで来てしまったいまでも、寄り添ってくれる本があるというのはありがたい。

                ああ、あとは「美しく燃える森」が出てくれさえすれば。なんか最近心配になってきてはいるけど、でも!私はまだまだ待っています。



                嵐のあと (花音コミックス)

                嵐のあと (花音コミックス)

                「シグナル」で登場のゲイ榊が主人公。
                取引相手のリーマン岡田に榊は一目で惹かれる。かつて想いを告げられなかった過去からノンケとの恋愛に臆病な榊は、岡田との距離を置こうとするけれど、ってなストーリーの強い話じゃないのだけれど、雰囲気まんてん。いつもストーリーの強い話に惹かれるんだけど、これはハマった。
                おしゃれなのと情けないのとのバランスが最高!榊が駄目なんだよ〜意識しすぎて気にしいなんだよ〜

                岡田のアパートの汚っぷりなんかも抜群。ステイタスあるのもいいけど、どうも貧乏もえなんだよな…カップ酒とか、木造アパートとか、花粉症とか(貧乏?)も、もえ…!



                ルールそのいち 完全版 (ニチブンコミックス)

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                ビブロス刊で読んだときには、こういう可愛いくてナイーブっぽい攻めって苦手だなあ、ってなことしか思わなかったけど、この完全版で読んだら完璧リバになっていて手に汗握った。

                ありがとう!攻めのりおは可愛かったよ!!

                でも、いちばんうしし、となったのは1頁しかなかった先生のキスシーンだ。
                だって、年下攻めが好きなんだもの!

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                  満開

                  今週末東京に帰って来たら出掛けたときには、綻びかけだった桜がすっかり咲き始めてて吃驚したけれど、あれよあれよのうちに満開に。

                  そんなに急いで咲かなくていいよ!という気持ち。
                  去年は行き帰りの車窓から、少しずつ咲きそろっていく桜で街がピンクにけぶっていくのを確認していた気がするのに。今年は見る間に咲ききってしまった。

                  今日読んだのは、節目の季節にふさわしい青春譚。

                  正直、ベタでかゆくなるところもあるんだけど、やっぱりときにはいいっす。少年のビルドゥングスロマン。真剣すぎて好きっていうまでが大問題、やっときたかと思ったら朝チュンみたいなね!
                  も〜いちいち先回りして諦めたり嫉妬したりしないで、告れよ!と歯噛みしてたら、出来上がったとたん、勢い余って家族にも友達にもカミングアウトみたいなね!え、あの秘密の恋の香りはどこへ?と突っ込みつつも、応援してしまう。

                  1巻の頃には、お調子者でヘタレ攻めかと思っていた芦屋がみるみるイケメンになり、4巻ではもう「お前のおれにたいする思いも葛藤も悩みも、あらかじめ全部わかってて、それでもお前自身が選ぶべきとおもってあえて見守っていた」的超越者攻め(なんだそれ)になっていたのにはなんかやりきれない思いがした…自分の駄目男好き過ぎ加減に。
                  物分りのよさに物足りないと思っている自分が居た。

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                    岐路を横目に

                    今年ははじめて、あまり感慨のない3月。

                    学生時代はこの別れの季節になると、いろんな人の表に出さなかった本音や想いに触れて参ってしまうことがよくあった。感化され、揺り動かされ、たしかな原動力になるのだけどそれは両刃の剣で、翻って自分の鈍感さ傲慢さに絶望してしまう。
                    今年はそんなこともなく淡々と…と思ったけど、そうは問屋が卸しませんな!後輩の追い出しコンパでまた、帰りは一人反省会…自分ってまともな先輩だったのかな…すごくかっこいい、彼ららしい最後だったから余計に、なんか自分が恥ずかしい、そんなこと思うこと自体が思い上がりなんだとも思うけど、思考がとまらない。

                    私はいつも同じ処を堂々巡りしている。

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