咲いたそばから散る桜

終電残業2回に送別会が重なって、すっかり寝こけてしまった。

三度冬が帰ってきたかのような天候に、布団にもたどり着かず寝落ちる夜がつづいて、座ってテレビを観ているだけでも手足がひんやり。すっかり基礎代謝が落ちてしまっている気がする。

 

この春、70代でもぴんしゃん働いていたパートさんと相談役が会社を去った。

おふたりともまったく変わらないようで、入社時を振り返ってみれば年老いたな、と実感する。相談役はずいぶん足腰が弱って、もはや何かを支えにしないと立っていられなくなっていたし、残業中の21時、17時に退社したはずのパートさんがふだんどおり「出勤」してきて、フロア一同が凍りついたこともあった。

淋しい気持ちもあるが、これはかなしいことでも特別なことでもない。いつか私もゆく道だ。

 

どんなに大切にしていたお気に入りもいつか壊れてしまうように、人の身体だって使っていくうちにだんだんと壊れていく。食べることしゃべることすらうまくできなくなって、最後にはすべての機能を停止する。

眠るように死にたいだなんて、きっととんでもなく贅沢な望みなのだろう。

どんものだって長く使えば使うほど、ボロボロになっていく。それなのに、自分だけはそうならないような気でいるのは、死という者が我々の想像の範疇を超えてしまっているからだろう。

 

同期がゴルフレッスンに通いはじめたり、後輩さんがボルダリングジムに行ってきました〜と話していたり。

相変わらずマラソンバカの父上からは3時間半突破した!とよろこびのメールが届いて、最近の自堕落な生活ぶりをちょっと反省。

すこしでも長く動いていられるように、ちゃんと自分のメンテナンスもしてやらないとな、とあらためて思った春でした。

 

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    今週のジャンプ

    及川さんVS宮さんの、東西ドSセッター対決が見たかった〜〜〜〜〜〜!!!!

     

    とうとう矢倉の一角が披露されましたね。

    烏野の二回戦の相手は、西の優勝候補、高校ナンバーワンセッター宮侑を擁する兵庫県代表・稲荷崎高校。

    そして、ここを勝てば、ついに「ゴミ捨て場の決戦」が実現する。

    初戦で約40校が敗退ということは、優勝まであと4試合ほどだと思うので、音駒に勝てばベスト4くらいかな?

     

    変人コンビは早くも「全部勝つ」ことしか考えてなさそうですが、ここからは一戦一戦が決勝戦みたいなもん。

    烏野はどことどこと当たるだろうね!?と新入社員さんと予想を立てていたけど、やはり音駒は矢倉のこっち側か〜。さすがに決勝戦で「ゴミ捨て場」ってのは、出来すぎだよね。しかし、こうなると梟谷との対戦は難しそう。木兎さんの強さがホンモノであるだけに、梟谷を倒したさらなる強者との対決ってところだろうか。

    そもそも、烏野が優勝するとも言いきれないし、ここから先はほんとうに先が見えない戦いだ。

     

    目の前の敵・宮さんがまず相当手ごわそう!

    ナンバーワンセッター・関西弁・ドS気質のうえに、「双子の弟」まで搭載!

    そういえば、ハイキューってまだ兄弟や双子は出てきてなかったのか。スポーツ漫画で双子の選手といえば、絶妙のコンビネーションで主人公たちを翻弄するテクニシャンの印象が強い。

    治くんは、どんなキャラなんだろうなぁ。

     

    それに、まだ稲荷崎が見開きで登場したとき、センターにいた選手だけ紹介されていないよね…?

    呪術師めいた眼がこわくて、気になります。

     

    以下、今週のいーたいほーだい。

     

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      銀の靴

      高校野球がはじまると「おお振り」を読み返したくなる。

      中継を眺めていたらつい手が伸びて、13巻の美丞大狭山戦からがっつり再読してしまった。

       

      おお振りにはスポーツ漫画としてのわくわくだけでなく、人間ドラマのおもしろさもたっぷり詰まっていて、何度読み返しても飽きない。1冊ごとに選手たちの関係性が深まってゆき、人間的にも成長していくところがすばらしい。

      高校野球の目的は「勝敗」ではなく「教育」という27巻の帯が、この漫画の本質を物語っている。

       

      テレビ画面の向こうの球児たちも、西浦ナイン(ただしくは10名ですが)と同じように、かけがえのない「一回勝負」に挑んでいるんだなあと思うと、まぶしさに胸が詰まる思いがする。

       

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      映画やイベントで後回しにしていたBLの新刊を、両手がちぎれそうなほど仕入れてきた。

      明日は久しぶりに雨降りの予報なので、ゆっくり読書に耽るのだ。

       

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      Free!の劇場版につづいて、ハイキュー!!の劇場版総集編も決定。

      青城戦はテレビ放映時から映画さながらのクオリティだったので、ぜひ映画館の音響&大画面で観てみたい!

       

      このところ、新作アニメの劇場先行上映や人気作の総集編上映が定番化していますね。

      お気に入りの作品を映画館で観られるなんてありがたい限りですが、気づけば映画館でアニメしか観ていない…という現状に、大人として大丈夫かと、少し不安を感じなくもなかったり。

      ハリウッドやディズニーのような王道のエンタメ作品ほど避けて通りがちなサブカル気質なうえに、いっしょに映画館にいく友人もいないので、なかなか趣味嗜好の幅が広がらないんだよな〜とほほ。

       

      ほうっておくとBLばかり読んで満足してしまうので、なにかあらたな萌えに出会いに行きたい。

      手始めに再来週は2.5次元舞台を観劇する予定だけど、2.5次元のほかにも何か舞台を観てみたいな〜と思って、7月の「RENT」のチケットを取りました!

      以前通ってたブログで、男同士の恋愛描写もあって、何よりミュージカルとしておもしろい!と絶賛されていたのを思い出しまして。舞台なんて大学時代の友人の英語劇くらいしか観たことがないので、いまからドキドキしている。

       

      気になるものにはチャレンジしてみること、興味関心を掘り下げていくこと。

      うまくバランスをとりながら、両方をだいじにしていけたらいいな。

      自分の目で見て手で触れた経験を、きちんと自分のなかに蓄積していきたい。

       

      あふれる情報に振り回されて、借り物の言葉で知ったようなことを語ってしまったり、自分の経験値に下駄をはかせようとしてしまうことがある。他人と自分を比べて自己肯定感を薄めて、しあわせそうな人の真似をしようとしてしまったり。

      でも、そんなの全然楽しいことじゃない。

      情報はあくまでツールであって、大切なのはそれをどう使うのかということ。

      まったく同じものを見たとしても感じることはそれぞれ異なるはずで、そうして得た実感こそが、その人の「知」となり、「智」となっていくのだろう。

      欲望をコントロールできる術を持ちたい。

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        「デキる男」猫田リコ

        これはよい年下攻め。

        ヘタレわんこもいいですが、デキる後輩ってのもまた大好物です!

         

        モテたいのにフラれてばかりのダメ男・須和は、恋人だったはずの女の子に騙されて300万の借金を背負ってしまう。そんな須和に手を差し伸べてくれたのは、イケメンで仕事もデキる後輩社員の手越だった。

        やっかんでいた後輩に300万もの大金をあっさり差し出され、「自分で払う!」と意地になる須和だったが、300万と引き換えに身体支払えと、思わぬ交換条件を呑まされてしまう。

         

        ここまで読めばすでにおわかりでしょうが、イケメン後輩の手越は須和先輩にぞっこん。

        バカなうえに人が好すぎて、すぐ手玉に取られてしまう須和のことが心配でたまらないくせに、素直になれない手越に萌える…!エロいことはいくらでもできるのに、気持ちを口にするのはこわいなんて!

        一方、女の子に夢中の須和は、まさか手越が自分のことを好きだなんて思ってもみない。

        妙な交換条件を提示してしまったがために、食い違っていくふたりの恋模様をうきうき追いかけました。

         

        手越の意地っ張りも、先輩の鈍感さもじつにいい勝負。

        すっかりお互いにめろめろになっても、「好き」のひと言がいえない意気地のなさがいとおしい。

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          春らんまん

          祭りじゃ祭りじゃ〜〜〜!!!

           

          映画観て、本棚整理して、同人イベントに出かけて。

          どこへいくにも「ぼっち上等」の代わり映えしない三連休を過ごしたわけですが、オタク面ではめちゃくちゃ充実した三連休だった〜〜〜!

           

          まず初日観に行った劇場版黒バスが途轍もない火黒でふらふらになりながら映画館を出て、2日目夜にうたた寝して目覚めたらいきなりFree!の劇場版3本決定していて宗凛待ったなし!だし、シノヤマ買うぞ〜!と意気込んでHARUコミに乗りこんだら、公式の過酷さに負けず神々がすばらしき神の仕事をしてくれて見事戦利品の山のなかで号泣。

          なんか、こんなにも私に都合のいいことばかり起こってたら、そのうち反動ですごいしっぺ返しをくらわないよね…?と若干不安になるレベルでオタ充している。

           

          Free!劇場版うれしすぎるよ〜〜〜!!!

          「約束」のあらすじが、まじで宗凛以外の何者でもないじゃないか!総集編みたいだけど、再構成ってのがおもしろそうだし、ハイスピメンバーの成長した姿も見られそうでうれしい。

          なにより、総集編2本につづく新作劇場版が楽しみすぎる!!

          生きてるってすごいな…!生きてれば、こうして願っていた未来を見られることもあるんだ…!

          もういちど、宗介が凛ちゃんと泳ぐ姿を、観られるかもしれないよね…?

          期待していいんだよね…?

           

          は〜〜〜、いまからすっごく楽しみだ〜〜〜!!!

          春はいそがしくなるぞ〜!

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            ありがとうを君に〜「劇場版 黒子のバスケ LAST GAME」

            劇場版黒バス、公開日に観てきました!

            前売りも買ってなかったし、レディースデーにでも観に行けばと思っていたのに、特報第2弾を観てからというものどうにも気になってたまらず。公開日に慌ててチケットを取りました。

             

            舞台挨拶などもあったからか午前中はほぼ埋まっていて、14時からの回を観たんだけど、思った以上に中高生の男の子が多くてびっくりしたなぁ。

            てっきり大人のお友だちばかりかと思っていたもので(すみません)、連休に友だち同士で「黒バス」を観にくる少年たちがこんなにいるんだ…!と上映前から感激。

            不純な動機で足を運んでる大人としては、ちょっとドキドキしてしまった。笑

             

            追記:

            鑑賞後にナタリーの舞台挨拶レポを読んで、あらためて火神くんと黒子っちが、おのゆーさんと賢章先生でよかったなぁと思った。

            おふたりの人柄が、誠凜の光と影に魂をふきこんでくれんだなって。ほんとうにありがとうの気持ちでいっぱいだ。

             

            公開直後なので、念のため感想は折りたたみます。

             

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              本棚パズル

              連休2日目は寝て終わってしまった…!

               

              先週、何を思ったのか大がかりな本棚の整理に着手してしまい、本棚3本+半分を使って収納しているBL漫画を夜な夜な並べ直していた。

              本棚の整理はパズルゲームのようなもの。あっちを出してこっちを入れて、そっちじゃうまくおさまらないからあっちを入れて、の繰り返し。いちどに全部ひっくり返すと大変なことになるので棚ごとに移動させていたものの、最終的にはほぼ総入れ替えすることになってしまった。

               

              それでも、時間をかけただけあって、わりと納得のいく棚が組めたかな!

              BLの場合は1巻完結が多く、少年漫画みたいに「スポーツ」や「ファンタジー」といったジャンルごとに分けられない。なので、基本的には作者別に並べて、そのなかで作風の似てる(と私が勝手に思っている)ものを近くにしている。

              本棚三本をセンシティブ・少女漫画寄り、王道BL、個性派・アダルト寄りとおおまかにわけているんだけど、そうするとなんとなく出版社でも分かれていくのがおもしろい。

               

              内訳はこんな感じになりました。

               

              【センシティブ棚】

              レーベル: ルチル・旧装丁のディアプラス・CRAFT・HertZ・Canna

              主な作家: 藤たまき、雁須磨子、依田沙江美、京山あつき、木下けい子、館野とお子、平喜多ゆや、今市子、高井戸あけみ

               

              けなげで可憐な花のごとき見た目に反して、恋する痛みやせつなさも感じさせる棘を持つ。

              それがセンシティブ。少女漫画のエッセンスがぎゅっとつまっていて、何度読んでも新鮮なときめきがある。

              はからずもベテランさんが多い棚になったなぁ。寡作な作家さんが多いぶん、よりいっそう大切に味わわなければ!というになるのかもしれない。笑

              ARUKUさんや明治カナ子さんも、私のなかでは「センシティブ」に分類されるのでこの棚に収めています。ARUKUさんは抜群に個性的だし、明治さんにはエロ漫画の素養もあるけれど、両者とも作中に独特の翳りを孕んだ表現やはっと胸をつかれるような言葉がちりばめられていて、そこがすごく少女漫画だな〜と感じる。

              詩情を感じさせる表現、というのも「センシティブ」の一要素かもしれません。

              最近の作家さんだと、四宮しのさん、三崎汐さん、絵津鼓さん、文乃ゆきさんあたりも大変よいセンシティブ。

              小松さんや高津さんといったカンナから登場した気鋭の新人作家さんたちにも期待が膨らみますが、寡作の呪いも脈々と受け継がれているようなので(笑)、とにもかくにも2作目を読めることを願う日々です。

               

              【王道棚】

              レーベル: BBC・シエル・新装丁のディアプラス・ガッシュ・Chara・drap

              主な作家: 中村春菊、夏目イサク、日高ショーコ、鈴木ツタ、高永ひなこ、宝井理人、おげれつたなか、雨隠ギド、腰乃

               

              みんな大好き「このBLがヤバい!」で上位ランキングされる作家さんの棚。

              絵うまい!おもしろい!!萌える!!が三拍子そろった萌えの殿堂。

              シエルコミックスってあらためて数えてみるとほとんど持ってなかったんですが、それでも、私のBL漫画入門は羽海野チカの推薦帯がきっかけで読んだ「純情ロマンチカ」なので、中村春菊先生は外せません。

              純愛エゴイストで「年下攻め」なるものを知ったことが、私のその後の腐人生を左右したといっても過言ではない。めちゃくちゃ意地っ張りなくせしてじつはすごくけなげ、というツンデレの王道を突き進む上條先生に萌えまくり、大学の近所の書店で既刊全巻買いしたのがすべてのはじまり。

              ほかにも、この棚の作家さんの漫画にはキャラ萌えさせられたものが多いですね〜。

              「恋する暴君」の宗一にいさん、「憂鬱な朝」の桂木、「テンカウント」の城谷さん、「悪人を泣かせる方法」の鷹尾などなど。(趣味がもろばれだ!)大ヒットを生むには、キャラクターの魅力が不可欠なのだなと実感しました。

              個人的萌えツボのど真ん中作家さんであるカシオさんや山田二丁目さん、山本小鉄子さんや倫敦巴里子さん、夏水りつさんといったラブコメの名手たちもこの棚。エンゾウさんや鈴木ツタさんら、カバー下やあとがき漫画でも笑わせてくれる作家さんも多く、サービス精神に頭が下がります。

               

              【アダルト棚】

              レーベル: オペラ・麗人・BBC・onBLUE・東京漫画社

              主な作家: 中村明日美子、ヨネダコウ、ヤマシタトモコ、草間さかえ、寿たらこ、鳥人ヒロミ、SHOOWA、彩景でりこ、はらだ

               

              onBLUEと東京漫画社はどの棚にもまんべんなく収まっているんだけど、割合的にはここが多めかな。

              こっちも負けじと人気作家さんばかりなので、王道棚とどうちがうの?と問われると説明が難しいのですが…個人的な感覚では、王道棚より「とがった作風」や「毒を含んだ表現」をもつ作家さんを並べたつもり。

              絵柄も青年誌寄りなので、3本中いちばん「濃い」イメージ。心なしか背も黒っぽい本が多い。笑

              痛みやトラウマを描く作品も多い、という点ではセンシティブ棚に通じるものもあるものの、こちらの棚ではそうした痛みや苦しみが背徳感やエロスへ通じるところが「アダルト」な雰囲気を醸し出しているのだと思う。

              ビーボーイGOLDや麗人のコミックスは問答無用でこの棚なので、エロさではぶっちぎり!と確信していたんだけど、最近はBLコミックス1冊あたりのエロの含有量が上昇傾向にあるので、意外に王道棚といい勝負かもしれない。

              それでも、いわゆる「JUNE」を感じさせる、淫靡さ・妖艶さでは他の追随をゆるしません。

               

               

              ひととおり分類してみて、意外に置き場に困ったのがトーテムポールさんだった。

              王道というには個性的すぎる絵柄…しかし、アダルトと呼ばうにはまっとうで健全なお仕事漫画。結局、オペラが多い「アダルト棚」に収めたものの、やはりそれぞれ異なる作品をひとつのジャンルとしてくくるのは難しい。

              むしろ、こうして既存の枠から飛び出す作品が出てくるからこそ、BLはおもしろんでしょうね。

              そういやこんな本も持ってたな〜とあらためて読みふけったりもして、ついつい夜更かししてしまったけど、その分完成したときには達成感でいっぱいでした。

               

              これからも「こんなのどこに入れればいいんだよ!?」と頭を抱えてしまうような、唯一無二の個性を持つ漫画がどんどん出てきてほしい。でもそうなると、なんとか本棚3本に収まった漫画がまたあふれ出してしまう。

              どちらにしても、しあわせな悩みはまだまだ尽きそうもありません。

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                今週のジャンプ

                どんなときも自分の夢を信じることができる。

                この不屈のメンタルこそが、日向に与えられたギフトだなぁ。

                 

                売店でさっそく「小さな巨人」の筆頭候補・星海光来と出くわした日向。

                自分とほぼ変わらない身長、同じミドルブロッカー。そして、能力は完全なる「上位互換」という存在を知りながらなお、日向はさも幸せそうにほほえんでみせた。

                 

                自分と同じハンデを背負いながら、ずっと先をゆく人間がいる。

                菅原のいうとおり、ショックを受けてもおかしくない状況だ。たいていの人間ならこう思うはずだ。

                「ああ、自分ではかなわない」と。

                 

                しかし、日向はそのはるか先で瞬く光をみて、「自分から遠ざかっていく」と絶望にうち伏すのではなく、「俺もきっとたどり着ける」という希望を燃やした。

                彼はいつだって、チャレンジャーとして挑むことができる歓びを失わない。

                高みを知るほどに、そこまでたどり着く夢を抱く。

                 

                影山がなにより「買っている」のは、日向のこの向上心なんだろう。

                自分がどんなに貪欲に上だけを見ていようと、日向だけは、それを嗤ったり呆れたりしない。目指す場所が同じであるという意味において、彼らは真の「仲間」であり「相棒」なのだ。

                 

                どんなスーパープレーより、この笑顔こそが末恐ろしい。

                日向も影山もきっとここで大きく化けるだろう。

                ただ、彼らにとってはこの春高すら、その飽くなき進化の「過程」でしかない。ときには成功より挫折が、大きな飛躍をもたらすこともある。

                それだけに、烏野にいったいどんな運命がもたらされるのか、まだまだわからない。

                 

                以下、今週のいーたいほーだい。

                 

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                  温室育ち

                  リニューアルオープンした大温室を見に、神代植物公園に出かけてきた。

                  すっかり刈り込まれて殺風景なバラ園とは対照的に、温室内は百花繚乱。

                  大温室内は6つの部屋に仕切られ、部屋ごとにコンセプトで展示が行われていた。

                  熱帯花木室ではパパイヤの実が実り、ラン室・ベゴニア室では鮮やかな大輪の花が満開。熱帯スイレン室では世界各国の睡蓮が可憐な花を咲かせていて、日曜カメラマンたちがしきりにシャッターを切っていた。小笠原植物室にはRDBにも掲載されている小笠原の固有種があつめられ、乾燥地植物室には多種多様な多肉植物が鎮座していた。

                   

                  まだ春の足音が聞こえ始めたばかりなので、園内には人影も少なく、老夫婦に交じってゆったり観賞することができた。

                  家族連れでにぎやかな行楽シーズンもいいけど、時期外れにのんびり訪れるのもいいものだ。

                  つぎは春バラの時期かな。

                   

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                  「このBLがすごい!2016」小説版の上位3作品をことごとく読んでおらず(パブリックスクールもイエスノーも一年以上積みっぱなし…反省)、心を入れ替えて小説を読もう!と一念発起。

                  土曜はデニーズで夜光花「ミステリー作家串田寥生」シリーズを読み、きょうは樋口美沙緒「パブリックスクール」を携えて植物園へと出かけてきた。

                   

                  両方ともおもしろくて、すっかり読みふけってしまった!

                  「パブリックスクール」はさすが2016年の小説ベスト。読み始めるととまらない。

                  行き帰りの電車で読むだけのはずが先が気になって仕方なく、園内のベンチで読み、乗り換え駅のドトールで読み、結局家に帰っても読みふけってシリーズ2冊完走してしまった。

                  英国寄宿舎最高!攻めのエドワードの不器用すぎる愛し方が萌え直撃で、何度もきゅん死にしかけました。

                   

                  「ミステリー作家〜」も串田先生の、わがまま放題のくせにお茶目で憎めない変人っぷりがツボにはまってしまい。

                  串田先生ってちょっと若き日のエレ○シの宮本先生に似てませんか?

                  傍若無人なマイペース男のようでいて、自分に嘘をつけない純粋さを秘めている。

                  どうりで憎めないはずです。

                   

                  ―――――

                   

                  本棚の整理をしていたら、応募し忘れていたBL単行本の全サキャンペーンを3つほど発見してしまい、軽い絶望に襲われる。

                  最近、全サ少ないな〜初版特典が増えたからかな?なんて思っていたけど、単純に私の物忘れが激しくなっていただけなんですね…!

                   

                  ディアプラスの4・5・6月号連動小冊子は忘れないようにしなければ。

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                    「好きじゃないって百回唱えた」 河馬乃さかだち

                    出来心で帯をとってみたら、カゲキな表紙でびっくり。

                    金髪ホストが眼鏡に前髪ふん掴まれてる…!圧倒的DVの予感!

                    インテリ眼鏡の調教系BLはどっちかというと苦手な部類なのだけど、言葉のせつなさに惹かれてタイトル買い。

                     

                    同じ「オメガバースプロジェクト」からリリースされていた「おやすみなさいの後は」では、子持ちΩとαの保育士のハートフル家族BLを描いていた河馬乃さん。次なるのオメガバースは、α×α、α×Ω、そしてΩ×Ωと関係性のヤジルシが入り乱れる倒錯もの。

                     

                    なんといっても、αの主人公・結真が正真正銘のクズ野郎。

                    Ωの恋人・友喜をいいように使いながら、自分はホストとして稼いだ金でやりたい放題。どうしようもない男なのに、妙に素直でバカっぽい性格のせいか憎みきれないところがまた、たちが悪い。

                    ある晩、偶然訪れたバーで憧れの小説家・堤と出会った結馬は、さっそく堤を口説きにかかる。ところが、同じαだった堤にサディスティックに快楽を教え込まれてしまう。

                     

                    堤先生がこれまた容赦ないドS。

                    しょっぱなから手枷につないで凌辱、人前でバイブを入れて放置、監禁してペットプレイなどなど、ガチで心を折りにきているとしか思えないことを、いたって淡々とこなしていく。

                    結真は最初から喘ぎまくり、イキまくりなので、エロとしては見ごたえ抜群だったものの、はたしてふたりのあいだに愛は生まれるのだろうか…と読んでいるこちらが不安になった。

                     

                    結馬と堤の慈しみとは無縁の性愛と、結馬と友喜の互いに一方通行の主従関係、そして友喜と幼なじみのΩである星の愛ゆえにふれあえない初恋と、三者三様の愛と性が混ざり合ったいろんな意味で濃い一冊。

                    途中、もしや4P突入か…!?と期待心配しましたが、さすがの堤先生もそこまで人非人ではなかったようで。笑

                    Ω×Ωの百合プレイがたいへんかわいかったので、じゅうぶん満足です。

                    いつもかわいい友喜が、星くんにだけオスっぽくなっちゃうところに萌え〜!

                     

                    最終的には、オメガバースとしてはイレギュラーなCPに落ち着いたものの、結馬も友喜も「αは支配者たるべき」、「Ωはαと番うべき」といったオメガバースという「世間」のなかで押しつけられてきた「役割分担」から逃れ、自分なりの幸せを掴んだってことか…。

                    そう考えれば、これってBLの「男とか女とか関係ない!お前だから好きになったんだ!」という「愛こそすべて」の原理原則とまったく同じ結論だな、と深く納得しました。 

                     

                    ただ、冒頭の「オメガバースとは?」の説明書きをきちんと読んでいなかったせいで、「なんで結馬が妊娠したの…?ほんとうはΩだったの…?」と、最後まで釈然とせず読了。

                    なんとこの世界では、全人類が可能なんですね!どんなスーパー攻め様も孕む可能性のある世界…!ワンダフル!

                    α=攻めという、固定概念に凝り固まった己のBL脳に喝を入れられた思いであります。

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