たまにはこんなバチスタ

ergoを買ってきて読む。読みきり連作の12hoursが心底面白い。

なんという行き届いた病院描写。関係者なのか?と疑うくらい!私の周りには親族が病院勤務の人が異様に多いので、表に裏に話を聞く機会があるほうだけど、親がちょっと看護師だ病院事務だやってたところでこんなにリアルな看護描写は不可能だよな。
知識量だけでなく、臨場感に圧倒される。作家の想像力ってすごい!

医者ものにはあまり食指が動かなかったのだけど、病院ものっていいかもしれない。
巷を席巻する「バチスタ」のCMを見て、そういえば病院て医者と患者と看護師以外にもいろんな専門職がいるんだ〜と感心し、「総合病院だと、いろんなカップリングができて楽しいかもな…」と心動かされていたところだったのだ。命と金、先端技術と感情論がぶつかり合う、舞台の不気味さ生臭さも魅力的。
医者もの(主人公が医者で、主体となる医者の視点からの物語)になるとどうしても、生命倫理や先端技術に特化した話になりがちな気がいていた。青年誌なんかのリアルな話でも、やっぱり治療っていう「職」に特化していると思うんだよな。なんというか、病院の「場」としての魅力をいかした物語を読みたいの!
現場の話をきくと病院ってすごく下世話で俗なところだ。病だけでなく、貧乏や暴力や世の中の薄暗いところが吹き溜まる。ぼちぼち、もっとその、病院の周縁にある有象無象を組み込んだもやもやした物語を読みたいと思ってるのだけどなあ。それには絶対、病院で働いてる、医者じゃない人が出てこなきゃいけないはずだ。ある意味、病院も階層社会だと思うから。

今回は木原氏お得意の駄目男攻め×男前受けでした。木原さんの描く駄目男はヘタレなんていうかわいらしい言葉には収まりきらないな…いささかもうだつがあがらない。
毎回まったく違ったカップリング、かつそれがどれもツボってこの人物造詣はもう名人の域だな。

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    こどもはなんでも知っている。

    「おつかいくん」よかった〜(嘆息)
    装丁からして、まるで高野文子の「美しき町」のような、濃厚なレトロモダンの雰囲気が立ち込めてる。絵がとにかくすごい。緻密に描き込まれてて、大胆で、きらきらしてる。BLって流行とか飛び越えてめちゃめちゃうまい人が出てくる。なんという沃野かここは…

    「美々子の世界」と「スケスケスケベ」がなかでも気に入った。
    カップルの脇のこどもたちが痛快!「美々子の世界」の清潔さなんて、よくできた児童文学みたい。
    第三者の視点ってBLには難しいな〜と思うけど、それをこどもにすればこんなに読者と寄り添えるもんなんだなあ。みっともなく臆病な駆け引きを繰り広げる大人たちが心に秘めた純情を、濁りない目で掬い上げる美々子の最後の独白にじんときた。
    猫田リコは女の子もとってもかわいく描けるので、こういうのすごくいい。

    そういえば、「ニューヨーク・ニューヨーク」の最終話や魚住くんシリーズの「夏の子供」、檻の外の「なつやすみ」も同じ文法で描かれてるな!そしてそれぞれに傑作だ。

    「スケスケスケベ」のこどももとってもいい!恐くて!
    無知を装ったこどもたちがじつは大人を思い通りにしているって、わくわくしてしまう。

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      いい受けをありがとう

      絆を読んで、つぎは「腐った教師の方程式」も!ってことで、東京中の本屋を這いずり回って(中野から立川まで横断したさ!)早速読んだ!
      帰って来たら、きっとないと思ってた最寄り駅の本屋にそっと置いてあったけどね…

      この5巻の帯にはよしながふみがコメント寄せてるんですが、さすがよしなが先生、冴え渡ってるぜ。

      「いい受けを本当にありがとう。」


      まったく同感です!!も〜雅美がっっ!すてき!!
      受けに萌えたときの私はタチが悪いんだぜ!歩いてても気づくと雅美のことを考えてむらむらしている。ここのところ、「金髪は受けか攻めか」についてずっと考えてたんだけど(ほんとうになんの悩みもないんだな)天啓が訪れました。
      受けです!攻めにもなれるのに受けてみせる、器のでっかい受け!

      すごい好きな要素が詰まった漫画だ。
      まず王道学園ラブコメとして、1巻なんてホモ抜きで抜群に面白い。そんでもって、BLとしても自分のもえツボが完璧におさえられている。なんでかわからんのだが、私は何をおいても年下攻めが好きだ。しかも年の差で、ちっこく受けっぽかった攻めがだんだん成長して、最後にはかっこいいお兄さんだった受けに下克上、という設定がものすごくツボなのだ。
      さらに、むくわれない兄弟への愛とか、いじっぱりで凶暴な受けとか、なにもかも!

      あと1週間ぐらいはこれだけあれば暮らせるのにな。あ〜冬休みが終わったのが口惜しい!

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        「KIZUNA」 1-10 こだか和麻

        あけましておめでとうございます。
        実家に帰り、また東京へ戻ってきた。あっと云う間のお正月だったなあ!ブックオフを巡礼し、奈良で年越ししている友達の処へ出掛け、おいしいものばかり食べて帰ってきた。
        年明けからBLを読んで、暮れに祓った煩悩のうち100個分くらいまでは取り戻したと思うな!

        今年の読み初めは、こだか和麻の「KIZUNA」。この迫真のラブコメぷり大好き!!
        ベタベタな展開かもしれんけど、本人たちはものすごく一生懸命で真剣で、でもどんな大問題も終わってしまえば笑い飛ばせるパワーがある。私の少女漫画ファースト・インパクトは渡瀬悠宇の「思春期未満お断り」だったので、自分の中の王道は変わってないんだな〜としみじみ再確認しました。何度食べてもおいしい!みたいな。
        スケベしようとした円城寺が蘭ちゃんに殴られて壁にめり込んだりとか、無性にトキメク!!
        絵が苦手で読まずにきてたんだけど、よしながふみとの対談で気になって読んでみたら、大正解だった。
        これだよ、これ。こういう全身全霊でぶつかってくるの読みたかったんだよ!!とにかくキャラが立ってて、なにもかもが濃い!笑

        複数カップルが同時進行で描かれているのだが、私はもちろん、夫婦漫才な蘭丸円城寺カップル推し。
        円城寺がものすごく好みの攻めなのだ。シティ・ハンターのりょうちゃんみたいな、お調子者でスケベで、でもいざとなれば瞳孔開いちゃってるキケンな男!これが自分の中の王道ヒーロー像なんだな。
        最近少年・少女漫画ではそういう下世話なヒーロー見かけなくなっちゃったからな〜。

        期せず、原点回帰となったよいお正月でした。

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          COLD…

          今月は木原音瀬強化月間なので…

          やっとやっとCOLDシリーズを読めたよ!1冊目だけ手元になくて、涙を呑んでいたんだけどついに。

          記憶喪失の話なのだけど、記憶が戻ったら二人は一体どうなってしまうのか、まったく先が見えなくて、祈るように頁を繰った。
          すごく心を動かされて、割り切れない塊がつかえてるんだけど、うまく言葉にならない!なんて云えばいいんだろう。

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            収穫

            もうもう、いわずもがなの人気作家なのに、なんだか苦手で紆余曲折して買っていながらも眠らせていたんだけど、ついに出会ってしまった…!これはいい…!

            やっと、weedの三部作を読みきった。「失くした萌えには新しい萌えを」だな!ここのところなかなか面白い本にあたらないなあ、とまたお気に入りのリピートになっていたけど、リセットされたよ!久々に、乗り継ぎの間も頁を繰る手が止まらなかった。

            木原音瀬の描く男たちの無神経さ、立場や弱みにつけいるずるさ、それを正当化する傲慢さがどうにも許せなくて苦しかったのだけど、それは確かにどんな人間も抱えているもので、自覚してなくたって自分だって同じだな。裏返せば、自分を守るためのプライドだったり、孤独を寄せつけないための棘みたいなもんなんだと、谷脇を読んでいて思った。
            そんないい加減だったり偏ってたりする人間が、まともに人に優しくしようとするのだから、彼女の作品の中の恋愛は矛盾していて滑稽でどこか淋しい。愛し合うって云ったって、お互いがまったく同じように想いあうなんてできないんだな、と当たり前のことをしみじみ確認する。
            谷脇と祐哉は二人とも、自分の相手への気持ちを恋や愛として認識しない。だから最後まで、二人の関係に明確な結論はない。もどかしくて、ときに苦しいぐらいなんだけど、同じだけ切実にいとおしい。わかりあえないからこそ、「理解したい」と願う。その気持ちだけが愛なんだろう。

            それにしても、攻めの押しの強さには圧倒される。だって、どいつもこいつも興信所や探偵まで依頼して逃げる相手を探し出したり、待ち伏せ尾行は当たり前なんだもん!情熱的といえばそうかもしれんが、読みはじめは正直、「ストーカーだよ!いい加減にやめておきなさい!」と叫んでいた。
            自分が恋愛に対していかに消極マインドなのかよくわかる…

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              齧って溶かして

              久々の新刊おもしろかった〜。新刊というか新装?

              ひちわゆかの傍若無人の攻めって、「これやられたらほんとにイラっとくるだろうな」と思う身勝手さなのに、絶妙なところで少年のような無邪気さを見せるから捨て置けない…!

              「最悪」や「今宵空の上のキッチンで」にも通じる丁々発止のラブコメディでした。
              犬猿の仲だったふたりがやがて…という、あとがきで作者自身も云ってるようにお約束なんだけど、ハリウッドのすれ違いもののように設定がよく練られててはまっちゃうんだよな!
              あと、基本的にエグゼクティブな攻めの、笑っちゃうけど事実ありそうな落しどころにぐっときてしまう。甘党とかアニメを観て泣いてしまうとか…ハイジで泣いてしまうってのは「千の花」にもあったな。あれもツボだった。

              できれば次は、「十三階のハーフボイルド」の続編が読みたいものだのう。

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                カレンと巻尾

                なんかカテゴリのうまいわけかたないかな〜。余談ばっかり。
                しょっちゅう脱線する校長先生みたいだな。

                リブレの雑誌ってつい買わされてしまう…!今月もまた罠に落ちてしまった。基本的に、3本読めるものがあれば雑誌はもととれたかな、と思ってるんだけど、これだけ読みしろがあれば大満足ですたい!
                リブレはまだ復刊色濃くて、旧シリーズが根強いけど、やっぱり続いてるものには理由があるんだな。SEX PISTOLS、いろいろストーリーがクロスするなかでも巻尾とカレンの話に惹かれた。打算や不信もたしかに存在しながら、そんな弱い人間だからこそ強く幸せを希求する。
                周りの男たちの拙いほどの純情とは正反対に、巻尾とカレンの関係はどろどろしたものも孕んでいるのというのに、その潔い貪欲さってまぶしいくらいだ。清冽な小川のような、山からきた風のような、すがすがしい百合だった。

                そして田中鈴木の新作!あ〜田中鈴木の男前は本当にかっこいいな。あのくっきり眉と高い鼻梁がたまりません。不細工吉田も初々しくてかわいい。
                でも、やっぱり私は「転校生神野紫」みたく、SFでわけもわからず不思議な話がすきなのだな〜。短編「光の向こう側」なんてもうもう、言葉にならないくらいに大好き。

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                  擬人化万歳!

                  夏水りつはカップリングがツボなのでオールオッケーなんだけど、この人、あとがきのモエ話がすこぶるおもしろい!「愛のチカラで」はルマンドとホワイトロリータ(ブルボンのお菓子だ)の背徳愛だった…!笑!!
                  ココア色のエキゾチックな肌色が魅力な兄ルマンドは妾腹。名前の通り、白くて上品な弟のホワイトロリータは生粋のボンボン。でもじつは、可愛い顔したホワイト・ロリータの方が、血縁を盾にルマンドをいたぶる鬼畜攻めという…ぶはー!センスよすぎ!!爆笑 
                  たしかに、ルマンドって中身のクレープクッキーがやけに脆くて壊れやすいもんな!
                  同人でじゃがりこのホモを見かけたことあったけど、いいなあ、擬人化。ぼりぼり喰われてるやつらも一丁前に恋したり悩んだりしていると思うといとおしいぜ!(妄想だから…)

                  ミニチュアリーマンといい、ブルボン兄弟といい、オフィスにお茶のひとときにモエの罠はどこに仕掛けられているかわからないな。恐るべし、萌え包囲網…!
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                    ミニチュアリーマン

                    初めて、電車で寝過ごしてしまった。隣駅より向こうに行ったことなかったから、いったいどこまで来てしまったんだろう…とひととき呆然となった。

                    昨日読んだBLのあとがきが、すごくモエだった!「ミニチュアリーマンてモエませんか?」って……!モ エ ま す!!!
                    美人でエリートな上司が、ある日突然マグカップサイズに…!ミニチュアにドン!さらに倍!!
                    南くんの恋人とかコロボックル物語とかどわぃすきだったのよ〜いいなあ、豆人間のくせにえらそうな上司と、反発しつつもあまりの危なっかしさに(なにしろ小さいので。)彼が気にかかってしゃーない世話焼き後輩の話を所望。

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